新型コロナウイルス流行の中での出産についてニューボーンフォトグラファーが考える

2020年05月22日
是非ママに聞いて欲しい子育てに関するあれこれ

新型コロナウイルスが流行する中での出産についてニューボーンフォトグラファーが考える

こんにちは！
先日、「新型コロナ流行下の出産」というオンラインセミナーを受講しました。
主に助産師さん、ドゥーラさん、そして妊婦さんが参加しているセミナーなんですが、今回コロナウイルスで出産の環境が様変わりしているのをママさん達から伺っており非常に興味があったのと、マタニティフォトやニューボーンフォトなどで妊婦さんやご出産後すぐのママとお話させて頂く事も多いので少しでもお話する中でママのお役に立ちたいと思い参加させて頂きました。

ニューヨークと日本の現状

セミナーの中で、ニューヨークで活動されておられるドゥーラさんからロックダウン中のニューヨークでの出産の現状やこれまでの経緯などを伺いました。
日本とは比べものにならない程、コロナウイルスの影響が大きいニューヨークでの出産の現状とドゥーラさんの活動はとても参考になりました。

また日本でも出産時の立ち会い制限や面会制限が厳しく行われており、それを実際に経験されたママさんたちからお話しを伺うとストレスも多く、また出産の喜びを夫婦や家族で分かち合えないのは本当に可哀想だと思います。
（僕は3回とも全ての出産に立ち会って、嫁さんの入院期間中は一緒に病院に寝泊まりしており、出産時や出産後の幸福感を知っておりますので尚更コロナ期間中の立ち会い・面会禁止が可哀想でなりません）

日本でのオンライン立ち合い分娩

そんな中、セミナーにてある助産師さんの講演の際にオンラインでの立ち会い分娩を経験されたお話しを伺いました。
そちらの産院ではオンラインでの立ち会い分娩を導入するにあたり事前の話し合いでは反対意見も出たようでしたが、（出産現場を録画される可能性・オンラインでの立ち会いで立ち会う意義があるのか・スマートホンの操作など助産師さんに出産以外の負担が増えるのではないかなど）話し合いの結果、オンラインでの立ち会い分娩が導入されたようです。

実際の現場ではLINEのテレビ電話にて立ち会いされたようで、ママがスマートホンを自分で持った状態でパパと顔を見合いながら陣痛の軽くなるタイミングでたまに話すといった感じでお産が進んでいったようで、いよいよお産が進んでいきママがスマートホンを持てない状態となりパパのスマートホンには天井しか映っていない状態の時もパパはママに声をかけ続け励ましていたようです。
助産師さんも『髪の毛が見えてきましたよ』などパパにも声かけをしたりしてオンラインでの参加だとしても一体感はしっかりとあったようで、無事に産まれると電話の向こう側でパパも泣いて喜んでいたそうです。
お産に立ち会った助産師さんは『これは完全に立ち合い出産だった』と実感されたようで、お話を聞きながら自分が立ち会った時の事を思い出し本当に感動しました。
ママにも後日お話しを伺ったようで『オンラインだとしても立ち会ってくれて良かった。とても安心出来た』ということでした。

出産中に安心感を得るということは産婦さんにとってとても重要な事で、リラックスすることによりオキシトシンというお産を助けてくれるホルモンが分泌され、逆にお産の邪魔をするアドレナリンの分泌が減ります。
コロナウイルスによる感染対策はとても重要で、もし産院の中で集団感染が発生するとママや赤ちゃんの命も危ないですし、これからその産院で出産予定だった産婦さんが急に全く知らないような別の施設で出産しなければならなくなる事態にもなります。
ですが、大切な家族に立ち会ってもらうことで良い効果があるということも確実ですので、またコロナウイルスや別の感染症が流行った場合に備えてオンラインでの立ち会い出産を選択肢の1つとして妊婦さんが希望した際には全ての産院や病院が行えるようにルールや仕組みが変わっていってくれると嬉しいです。

3度立ち合い分娩を経験したパパとして

出産を経験したママや立ち会った経験のあるパパなら分かると思いますが出産というのは想像の何百倍も壮絶でママは心も身体も限界以上の頑張りを強いられます。
私事ですが、初産の時は結婚して6年目で隠し事の無い仲の良い夫婦なので嫁さんの事はなんでも知っているつもりでしたが、出産の過酷さゆえ、数十年間生きた中で色々と身にまとっていたものが全て剥がれ落ちて、シンプルに『ただの人』になって苦しみながら頑張っている嫁さんの姿は今も目の裏に焼き付いています。
そんなとても大変な出産時にはパパの励ましがとても力になるようです。（嫁さんいわく）
実際に立ち会う場合は手を握ったりさすってあげたり、自然分娩の場合は体ごと支え合ったり声かけ以外にも嫁さんを支える事が出来るのですが、オンラインで声かけをして励ます事しか出来ないとしてもママにとっては大きな支えになると思います。

他の国と比べて日本はコロナウイルスの影響が少なかった為、アフターコロナの世界は世間で言われているよりビフォーコロナの世界とあまり変わらないまま落ち着きそうですが、今回、出産時の立ち合い制限にてストレスの中出産されたママ達がたくさんいるのは事実ですので、同じような思いをする未来のママが1人でも減るようオンラインでの立ち合いが少しでも浸透するよう今回の記事を書かせて頂きました。

福岡県北九州市小倉北区から全国へ！

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